「作曲って楽しい気がする——」
これは音楽経験ゼロの私が作曲をやってみようと思い立った時のこと、そして間は空いたものの、最近になってくすぶっていたやる気をまた出そうと思ったことのお話です。
「作曲って面白いのかな?」
時は2019年の1月4日。正月三が日が過ぎ、毎年欠かさない地元の神社での初詣も終えた私はインドア派らしく年末年始休暇をゴロゴロとむさぼっていました。前日までは積んでたゲームをしたりセールで買ったkindleのマンガを読んだりといつも通り遊んでましたが、この日はなんとなくやる気が起きず「うーん」と唸りながら部屋をゴロゴロ。
残りの年末年始休み(この時は1月7日まで)は何しようかなーとダラダラ考えていた時——ふと、頭にある考えが浮かびました。
「……作曲って面白いのかな?」
この時、なぜ唐突に〝作曲〟に興味が出たのかはよくわかりません。
断っておくと、私の音楽経験はほぼゼロ。15年くらい前に練習機能付きキーボードで「エリーゼのために」のメロディ(片手)だけを有名な部分だけちょこっと練習した記憶はありますが別に続けてません。あとは兄が学生の頃にバンドをやっていて試しにギターを借りて触ったこともありますが、F?のコードを押さえられなくて「これは無理なやつだなー」と数日で諦めてしまったことがあるくらいです。というかもともと音楽への興味も薄く、数年前まではCDとかもほとんど買ってませんでした。
強いて言えば昔から「音ゲー」は好きで、〝リズムにノる〟ようなことは子供の頃から好きでしたかね。「リズム天国」とか「大合奏!バンドブラザーズ」とかハマって遊んでましたね。あとは日常生活で街中で聞こえてくる曲に歩くタイミングを合わせたり、テレビでCMソング(大きな木のやつとか)が流れると一緒に歌ったり。
一つ最近のものを挙げると、サンリオのスマホ音ゲー『SHOW BY ROCK!!』で好きな曲が増えたのは影響したかもしれません。リリース最初期に遊んでプラズマジカなどのオリジナル曲が好きになり、しばらくしてゲームは止めてしまった後もCDだけは買い続けてほぼ全部揃えてるくらいです。ちなみに最推しバンドは「すたっどばんぎゃっしゅ」。初期の「OVER”D”LIVE!」としばらく後の「ローテンションボーイ」(この辺まではゲーム続けてた)、さらにベスト盤で知った「CLOUD9」が特にお気に入りです。他にも「プラズマジカ」の「Favorite Number」、「ドーリィドルチ」の「HEART」、「雫シークレットマインド」の「Voyage」、「BUD VIRGIN LOGIC」の「ソラウソ」などなど好きな曲だらけですが……この辺にしときましょう。
ゲームでは「CDを買うほど好きな音楽」に出会っただけですが、その後のアニメ化によって好きな〝音楽(曲)〟とそれを作る〝キャラクター(バンド)〟が描かれたことが、私に創作としての〝作曲〟というものを意識させたのかも、と今なら思わないでもないですね。
〝作曲〟ってなんだろう?
話を元に戻しましょう。とにかく不意に「作曲」に興味が湧いた私は、ちょうど年末年始で大規模セールをしてるkindle(電子書籍)で作曲に関する本を探してみることに。
実のところ、本を探し始めてる時点で「作曲ができたら面白いはず」と私の中では直感的に確信はしていました。自分で言うのもなんですが、もともと好奇心旺盛で特に創作活動——アナログ・デジタル問わず何かを作ることが好きな私にとって「曲を作る」というのは楽しい予感しかしませんでした。また「興味を持ったら何事も挑戦」を基本にしてるので、気持ちが熱くなった勢いでやろうと思ってたところでもあります。
なのでいつもなら「思い立ったが吉日」とすぐにチャレンジしてみるのですが……今回の作曲については不安がありました。今まで好奇心のままに様々なことに手を出してきてわかっていたことがあるからです。それは「そのことが面白いと思えるには、最低限でも〝できる〟まで本気で取り組まないといけない」ということ。ほとんどの物事は、物事が私を〝楽しませてくれる〟ことはなく、私が物事を〝楽しむ〟必要がある。そして〝楽しむ〟ためには〝楽しめる〟ところ……たいていは(最低限のことが)〝できる〟という段階にたどり着く必要がある、ということです。
何が楽しむための最低限の〝できる〟になるかは人によると思いますが、これが始める前にとりあえずでも想像できるかが新しいことを楽しむ秘訣だと思っています。私の経験から例を挙げるなら、プログラミングだったら「カーソルキーを押したら車が動くようになる」ことができたら楽しそう、ボルダリングだったら「(簡単でも)石を掴んで壁を登って頭上高くのゴールにたどり着く」ことができたら楽しそう、といったことです。ボルダリングの例なんかは説明そのまんまですが、自分がその行為をすることを想像して「楽しそう」と思えるかが重要という感じですね。
前述の通り、作曲について「作曲ができたら面白いはず」とは直感的に確信しましたが……問題はこの〝できたら〟という部分。作曲だと何をすれば、何ができたら「作曲ができた」と思えるのかが想像できなかったのです。もっと正確に言えば、ゴールの「(完成した)曲」の存在は想像できますが、その途中の「曲を作っていく過程」と「過程を経て曲を完成させる」ことが想像できなかったのです。そして〝作曲〟を楽しむためには「曲」よりも「過程を経て曲を完成させる」ことが重要であることは明白です。ボタン一つで曲が勝手に完成しても面白いとは到底思えないですからね。
ボルダリングなら「石を掴んで壁を登ってゴールにたどり着く」ことでボルダリングが〝できた〟と思えるだろうことは簡単に想像できましたが、作曲だとそれが想像できなかったわけです。
そんなわけで、まずは本を買ってみて「作曲とは何をすればいいのか」を知るところから始めようと思ったのです。
実家暮らしで最低限の家賃相当を家に納めることしかしてないので趣味のお金は多少余裕があり、とりあえず電子書籍でセール品を中心に、評価を見つつ気になった本を何冊か購入しました。電子書籍の家でポチってすぐ読めるのはこういう時はほんとに便利ですね。
この時に買った本は以下の画像のもの。他にも二冊ほど買ってますがそんなに高い本は買ってないですね。
『もっと!思いどおりに作曲ができる本 Q&A方式で音楽制作の実践テクニックをピンポイント解説!』(川村ケン著)は半額セールになってた作曲入門っぽい本という理由で、『コード理論大全』(清水響著)は今読む気はしないけど後々役に立ちそうで半額セールだったため購入。ただどちらも未だに読んでないので飛ばしましょう。
まず読んだのは『ボカロPで生きていく 40mPのボーカロイド活動日誌』(原作:40mP、作画:たま)。これは作曲入門の本ではないエッセイ的なマンガですが、今知りたい「作曲の何が楽しいか」を見つけるには都合が良さそうということで購入。この時点ではVOCALOIDの曲とかほとんど聞いたことなかったですが、なかなか面白くて買って良かったなと思ってます。これからボカロ曲も少し聞くようになりました。とはいえ、「やっぱり作曲は楽しそうだなー」という想いが増えはしたもののまだ知りたいことには足りません。
続いて読んだ『ボカロビギナーズ!ボカロでDTM入門』(gcmstyle(アンメルツP)著、今は第二版が出てます)は、趣味としての入門書であることと、作曲の中でも歌詞がある「歌」に興味があるものの自分で歌う気は無かったので歌い手として「VOCALOID」を使ってみたいという思いから購入。なかなか入門書としてしっかり書かれていて(多分)、途中まで面白く読んだものの、半分くらい読んだところで「この通りにすれば何かができる気はするけど、『楽しい』のイメージが湧かない……」と感じてストップ。しっかり書かれてるが故に結構分厚い本(電子書籍ですけど)なので「良い本だけど〝今〟読む本じゃない気がする」と思って次の本に手を出すことに。
そしてその後に読んだのが『作曲少女 ~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~』と続編(姉妹作?)の『作詞少女 ~詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話~』(どちらも仰木日向著、イラスト:まつだひかり)。
——そして、この『作曲少女』の存在が私が作曲を始めるために大きく背中を押してくれることになったのです。
『作曲少女』との出会い
『作曲少女』は小説(ライトノベル)の形式で作曲入門のお話を書いた物語。音楽経験ゼロの普通の女子高生〝山波いろは〟が、クラスメイトで現役女子高生プロ作曲家の〝黒白珠美〟、愛称〝珠ちゃん〟に作曲を学ぶお話です。ヤマハの特設サイトはこちら。
よくある『マンガでわかる〇〇』みたいな本だと実際にマンガになってるのは半分以下で大半が普通の説明文になってることもよくありますが、『作曲少女』は全編に渡って完全な小説で、本編の合間の数ページにコラム的に機材や知識のことが書いてあるだけ。作曲入門書ではありますが、純粋に読み物としても面白く読めるので作曲をするつもりがない人にもオススメです。
珠ちゃんは既にプロのクリエイター(作曲家)であり、色んなことができて色んなことがわかっているが故に「簡単だ」と言って教えてくれることに、いろはは大半の人が持つごく普通の感性によって大きな壁を感じ挫けそうになります。設定自体は現実には考えにくいシチュエーションかもしれませんが、そこで描かれる心情——特にいろはが感じる迷いや葛藤はとても普遍的で共感できるものです。
正直に言えば個人的には珠ちゃんの話す理屈や意見が普段の私自身の考え方とマッチしていて納得・理解できることが多かったのですが、それでもそれを聞いたいろはの迷いや葛藤は「あー、これ言われるとこういう気持ちになるよなー」と共感できたのは複雑な気持ち。
せっかくなので、作中に出てくるお気に入りのセリフをちょっとだけ紹介させてください。ネタバレにはならない程度だと思うので……。
「作曲を身に付けるために必要なのは、理論書ではない。何にもわかってなくていいから『何がなんでもとにかく1曲作る』。これなんだ」(黒白珠美)
「作曲はね、『今まで自分が感動してきた体験や記憶、空間や時間を、自分なりの形で音楽として再現する』っていうことなんだ」(黒白珠美)
「だから! 簡単じゃないって、言ってるでしょ! 何回も言わせないでよ!」(山波いろは)
好きな自分、夢中な自分を見つけるために一生懸命やれるその気持ちの強さが、珠ちゃんのすごさだったのかもしれない。(山波いろは)
「ヤバいね! これ曲だ! うわぁ! これ曲だよ! ねぇ珠ちゃん! これ、これ!」「あっはははは! そうだな、これ曲だな!」(山波いろは、黒白珠美)
※全て『作曲少女』より引用
『作曲少女』では、いろはは音楽知識ゼロから14日間で一つの曲を完成させます。その中で紡がれる珠ちゃんのクリエイターとしての言葉、いろはがぶち当たる誰もが思い悩むであろう壁と苦悩、それを乗り越えた時の喜びや楽しみ……その話を読んでいると、まさに自分が作曲を体験したかのように思うことができました。上記のセリフはその中で共感できたり印象に残ったセリフたちです。
特に前半で語られる「作曲とは何か」という部分は、個人的には作曲に限らない創作活動(特に芸術志向の創作)すべてにおいて重要な基礎となる考え方が描かれてると思います。なので、作曲に限らず何かしらの創作活動をされてるクリエイターの方にはぜひ読んでほしい一冊です。クリエイターの考え方なんて十人十色だとは思いますが、私は自身のこれまでの体験と合わせて大変共感できました。
……完全に『作曲少女』の紹介・感想文みたいになったので話を戻しましょう。
〝作曲を楽しむ〟ために「作曲とは何をすればいいのか」を知りたかった私にとって、『作曲少女』はドンピシャな内容でした。いろはが挑戦した音楽知識ゼロから曲を完成させるまでの流れを〝擬似体験〟できたことで、不安だった〝何ができたら「作曲ができた」と思えるのか〟という疑問は払拭され、挑戦する勇気が一気に湧いたのです。
そう、この時に私の心は決まりました。
「作曲って楽しい気がする——いや、絶対楽しめる!」
作曲の準備をしよう!
『作曲少女』を読んで完全にやる気になった私は、今度こそいつものように「思い立ったが吉日」と行動を開始しました。
まずはお買い物。お出かけは面倒なので、必要な機材等々をAmazonやヨドバシ.comでポチポチします。
そして1月7日、注文していた品々が届きました。
通販で購入したのは以下の通り。金額は当時の購入金額です。
- オーディオインターフェース:Steinberg UR12(9,500円)
- モニターヘッドホン:SONY MDR-CD900ST(15,250円)
- MIDIキーボード:KORG microKEY-25(4,797円)
- VOCALOID三種
- IA DUO PACKAGE(12,240円)
- 初音ミク V4X バンドル(18,900円)
- 鏡音リン・レン(18,850円)
これに加えて、DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)として
- DAW:Apple Logic Pro X(23,800円)
を購入。合計金額は103,337円。パソコンはメモリ増設済みのiMacをそのまま使用です。
……改めて計算すると結構な金額使ってたなあ。実際には最低限必要なのだけを買えばオーディオインターフェース・MIDIキーボード・モニターヘッドホンの29,547円で済ませることもできた(DAWは必須だが、MacだとGarageBandという無料ソフトが付属しているし他の機材にも体験版がバンドルされてることが多い)のですが、VOCALOIDをやってみたかったのとどうせやるなら本気でということでLogic Pro Xも勢いで買っちゃいました。熱しやすく冷めやすい性格なので、熱してるうちに一気に押し進めるのが私流です。
楽器の録音等はする予定がなかったのでマイクは未購入。そのためオーディオインターフェースもヘッドホンが繋げられれば良しと考えてシンプル機能の安価な物を選択しました。MIDIキーボードは設置スペースのこともあるのでまずは小さいのを購入。モニターヘッドホンは超定番の一品ですね。
いよいよ作曲の準備はOK……ですが、1月7日で残念ながら年末年始休暇はもう終わり。ここからは仕事終わりと週末の楽しみとして進めていくことになりました。
いよいよ作曲に挑戦!
機材も揃って準備完了。いよいよお楽しみの作曲に挑戦です。
初めての作曲に向けて、『作曲少女』で珠ちゃんが教え、いろはが体験した流れを追いかけていくことにします。この辺は詳細に書いちゃうと本のネタバレにもなるので気を付けて書いてきますね。
とりあえずDAW(Logic Pro X)を起動して……うん、操作が全然わかりません。残念ながら『作曲少女』の珠ちゃんみたいに操作方法を教えてくれる美少女人はいないので自分で調べながらポチポチします。
見慣れない画面構成ですが、ほどなくして最低限ドレミを並べて音を鳴らせるようにはなりました。とりあえずどんな音が出るのか楽器を選ぼうとライブラリを見ますが……まあ楽器が多いこと多いこと。
グランドピアノが何かは分かりますが、「Steinway Grand Piano」と「Yamaha Grand Piano」が用意されてるとか、ベースも「Fingerstyle」「Fretless」「Muted」とか多少想像は付くけどどう使い分けるかは全くわからないものが並んでます。ドラムなんて名前からじゃ違いが全く想像つかない。
いきなり出鼻をくじかれた気分ですが、鳴らしてみれば音はわかるので適当に気に入った音で選んで使っていくとします。
そして耳コピにチャレンジ。曲はカーペンターズの「Top of the World」です。カーペンターズのことはよく知らないのですが、最初の方で書いた練習機能付きのキーボードに内蔵されてた練習曲にTop of the Worldがあって、気に入っていた曲です。弾きはしませんでしたが。
メロディはなんとかなりますが、まあベースが聞こえない聞こえない。イコライザーで低音を上げたりしてなんやかんやとできてるのかできてないのか分からない耳コピを進めていきます。
どれぐらい正しくできてるのかは全くもって自信がないですが……でもそれなりにコピーして再生してみると気持ち良い音が鳴るもので。最初は不安でいっぱいの耳コピも、こうなってくるとかなり楽しくなってきます。「お! いい感じに鳴ってる!」とわかるとやっぱり面白い。
私は完全な理系人間なもので、わからないことがあるとすぐにネットや理論書で調べたくなるのですが……今回は『作曲少女』の流れでやってみる、と決めてるので少なくともオリジナル曲が一曲完成するまではガマンです。帯にも「理論書などGo to Hell!なのです。」と書いてありました。それを横目にしつつ、わからないことがあっても『作曲少女』以外の本やネットの情報は見ずに進めていきます。
仕事終わりの夜にちまちま進め、数日かけて耳コピ完成。コピーとはいえ、自分で打ち込んだ音が気持ちよく鳴る様子は楽しくて何度も再生して聞いちゃったりしてました。
その後はせっかく買ったVOCALOIDもトライ。fhánaの「コメットルシファー 〜The Seed and the Sower〜」のCDを持っていてInstrumental(歌無し)の音源があったので、初音ミクで歌わせてみたり。
こっちは作曲というよりVOCALOIDならではの音程や声の伸ばし方などで悪戦苦闘。想像以上に設定項目が多いし聴き慣れない用語がほとんどなので難しかったですね。
何も設定をいじらなくてもそこそこ歌ってくれるんですが、なんとなくいじってみてよりキレイに歌ってくれると嬉しいものです。時間が掛かったので最後まではやらず1番だけにしましたが、いつかは自分で作曲した歌を歌ってもらいたいですね。
その後も他の曲を耳コピしたり「偽Top of the World」を作ってみたり、「となりのトトロ」と合体させてみたりと色々遊び続けます。
オリジナル曲の作曲、そして完成へ
だいぶ操作にも慣れたところで、ついにオリジナル曲の作曲に挑戦することに。『作曲少女』を開き、いろはが珠ちゃんに教えてもらう流れを追いながら考えていきます。
作る曲のイメージは……当時のメモが残ってましたので、ちょっと恥ずかしいですが紹介しましょう。
誕生日
- 20才の誕生日、何かが変わるような期待感。
- どこかワクワクした気持ちも結局平凡な1日で終わる。……かと思いきや、友人からのサプライズ祝いでビックリ。楽しげな未来を思い描く。
Aメロ:少しワクワクした気持ちで1日を過ごす。でも平凡な日。
Bメロ:少し残念な気持ちで帰宅。
Cサビ:友人からのサプライズ祝い。ワクワクしたパーティの中、楽しげな未来を思い描く。
初めてなので楽器は最低限の4種類に。名前じゃ違いがわからないので、適当に楽器を選んでは音を鳴らして聞きながら好みの楽器を探しました。
メロディを考え、『作曲少女』のやり方を参考にベースやハーモニーを付け、ドラムも組み合わせて……悪戦苦闘しながらも作曲を進めます。
そして2019年4月10日——ついに初めての曲が完成しました!
タイトルは「サプライズパーティ」です。
もちろん初めての作曲ですし、そんな人に聞いてもらうようなレベルじゃない……というか聞いてもらうつもりで作ってないものです。それでも、そんな稚拙な曲でも、作曲が〝できた〟という感覚を得られたことは本当に嬉しかったことを今でもよく覚えています。
もう一度、『作曲少女』の印象的だったセリフを引用しましょう。
「ヤバいね! これ曲だ! うわぁ! これ曲だよ! ねぇ珠ちゃん! これ、これ!」
作曲少女より
「あっはははは! そうだな、これ曲だな!」(山波いろは、黒白珠美)
一人で作ってたので声には出しませんでしたが、本当に、これくらい感動し、楽しい経験になったのです。
しばしのお休み、そして現在
そんなこんなで楽しい作曲を始めることができた私ですが……実のところ、この一曲以降はほとんど作曲に手を付けれてません。
理由はこのブログを開設するきっかけにもなっているTRPGのキャンペーンシナリオ、『アリアンロッドRPG 2E・リプレイ 〜夕焼けの冒険者〜』のセッションを始めたからです。
そのTRPGキャンペーンの第一話のセッションを行ったのが2019年4月21日。初めての作曲が完成した少し後です。そのセッションのリプレイを書くことに決めてからはリプレイ執筆で忙しくなり、さらに同年7月15日にはリプレイ公開のために本ブログを開設。それ以降はブログ運営という新しいこととTRPGセッション&リプレイ執筆が優先で、作曲は今のところ再開できてないのが現状です。
でも、飽きたわけではありません。ずっと「また作曲したいなぁ」という気持ちは抱いたままでした。
作曲してない間も、『作曲少女』で紹介されてた本の『聴くだけ楽典入門~藤巻メソッド~』(藤巻浩著)を買い、「鼻歌とか録音できたら便利かな?」と思い立ったらコンデンサマイクの「audio-technica AT2035」を買い、「やっぱりヘッドホンだけじゃなくてスピーカーも欲しいなあ」と思えばAmazonセールで見かけた「M-AUDIO AV42」を買い、ある時macOSのバージョンアップで使っていたMIDIキーボード「KORG microKEY-25」が動作しなくなった時は新しく「M-AUDIO Keystation 49 MK3」を買い(現在はKORG microKEY-25も動作します)……いや買ってばっかりだな。おかげでパソコン周りがすごいことに。
なんにせよ、作曲の熱は下がってはいても消えてはいない状態が続いてました。
そして今年になって『SHOW BY ROCK!!』の新作アニメやリニューアルされた新作ゲームが公開されてまた音楽に触れる機会が増え、そして私の背中を押した『作曲少女』の続編や短編も発売されました。もちろん買ってます。
今また、「作曲したい!」という気持ちが盛り上がってきたのです。
……まあ盛り上がっただけでまだ何もしてはいませんが。今回この記事を書いたのは、この盛り上がった気持ちを文章にしたかったから。そして、またあの時みたいに作曲の楽しさを味わいたいと思ったからです。
また作曲にチャレンジして、このブログとかで公開できたら楽しそう。やったるぞー!
今日はここまで!
コメント
Twitterにて記事の方を見つけ、拝見させていただきました。
私も作曲少女を読んで初めて1曲完成させることができたので、記事を読んで自分の体験を振り返っているような感覚になり、懐かしい気持ちで一杯です!
ありがとうございました!
yoyoloco/ヨヨロコさん
記事を読んでいただきありがとうございます!
私自身もこの記事の大半は一年半前のことなので少し懐かしい気持ちで書きましたが、やはり同じような体験・気持ちになられている方がいると知れてこちらこそ嬉しいです!